バリクールスプレー
バリクールスプレー:Q&A
バリクールスプレー 技術資料
一般性状
外観 | 無色透明液体 |
---|---|
比重(15℃,原液) | 0.67 g/cm3 |
動粘度(40℃,原液) | 0.76 mm2/s |
引火点(原液) | 0 ℃以下 |
冷却性調査
<方法>
バリカン(WAHL)の刃に温度計を付け、50℃になるまで稼働させた後、バリクールスプレーを2秒間スプレーし、10秒間の温度変化を測定しました。比較対象として自社品J と無処理で同様の試験をおこないました。
<結果>
試験結果を図―1に示します。
自社品J は10秒間で10℃の冷却に対し、バリクールスプレーは30℃冷却しました。
図-1 冷却試験結果
防錆試験
<方法>
湿潤試験(JIS K 2246):バリクールスプレーを被覆したSPCC-SB 鋼板を49℃、相対湿度95%以上の湿潤状態の装置内に保持し、発錆するまでの時間を調べました。
<結果>
168時間A級とNP−0相当(屋内約3ヶ月防錆力)の結果が得られました。乾燥試験
<方法>
バリクールスプレーを1秒間スプレーし、30秒間の残留を観察しました。比較対象として自社品J で同様の試験をおこないました。
<結果>
スプレー直後と10、20、30秒後の写真を図―2に示します。バリクールスプレーは跡形なく乾燥したのに対し、自社品J はほとんど残留していました。
図-2 スプレー後30秒間の写真
バリカン部品(ゴム・樹脂)への影響試験
<方法>
バリカンへの使用が想定されるシリコンゴムとフッ素ゴム(25x40x1mm)とABS樹脂(25x40x3mm)にバリクールスプレーを1 秒間塗布。それを20 回おこなった後の重量・容積(厚み)・外観変化を観察し、シリコンゴム・フッ素ゴム・ABSへの影響を表―1の判断基準で評価しました。
また、比較対象として他社品Aで同様の試験をおこないました。
試験は各2反復でおこないました。
表-1 ゴム・樹脂への影響試験の判断基準
評価 | 優 | 良 | 可 | 不可 | × |
---|---|---|---|---|---|
重量変化 | ±2% | +2〜+14% −2〜−3% |
+14〜+19% −1〜−4% |
+19〜+30% −4〜−10% |
+30%以上 −10%以下 |
容積変化 | −0.5〜+2% | +2〜+6% −0.5〜−1% |
+6〜+13% −1〜−3% |
+13〜+30% −3〜−10% |
+30%以上 −10%以下 |
試料及び液の変化 | 変化なし | 軽微の変化 | 僅かの変化 | かなり変化 | 著しい変化 |
<結果>
バリクールスプレー
他社品A塗布
バリクールスプレーは、他社品Aとは対照的にゴム・樹脂への影響は見られませんでした